蔦温泉-青森|浴槽からブクブクとお湯が沸く摩訶不思議

「紅葉だCOLOR!」というダジャレが入ったキャッチコピーと真っ赤な紅葉の広告をJRの駅構内などで、見たことはないだろうか?

青森県の蔦沼。
秋には多くの人が訪れる紅葉の名所スポットだ。
真っ赤に染まった木々が沼に照らされることで、沼全体が赤く見える神秘的なスポットだ。
2018年の秋、そんな紅葉を見に行きたいと思い、ぼくも足を運んだのだが、少し向かうのが早すぎたようで、残念ながらまだ真っ赤には紅葉していなかった。

蔦沼だけでも話は絶えないのだが、今日は、その目と鼻の先にある、蔦温泉という老舗の温泉宿のお風呂をご紹介する。

ごくわずかしかない足元から湧き出る温泉

Photo Embed by Google Photos

温泉のイメージというと、お風呂の端に設置されている、湯口から豊富なお湯が湯船に注がれるイメージではないだろうか。

蔦温泉はまずお風呂に入った時に、湯口がないことに驚きを感じるだろう。
パッと見ると、お湯をずっと貯めているのかなとも思うこの浴槽。
入ってみると、他のお風呂と違うところに気づく。

通常の浴槽だと、足元に隙間などないのだが、蔦温泉の場合、足元に少し隙間が空いている。

不思議だなと思いながら湯船に座ると、下からぷくっぷくっと泡が出てくる。
もちろん、おならなどするはずがない。
それに、誰もいない場所からもあんだけがぷくぷくと噴出している。

そう、蔦温泉は日本でも珍しい足元から温泉が湧いているお風呂なのだ。

通常は湯口からお湯が出るので、特に動かない場合、お湯の上側のみが熱くなりがちだが、蔦温泉の場合は、足元から徐々にお湯が沸いているので、お風呂自体の温度も全体的に同じ温度に感じる。

浴槽の下からお湯が沸いているから、足元やおしりから徐々にあったかくなっていく、他のお風呂では味わえない感覚を体験できる。

足元からあったまっていくのがこんなに気持ちが良いものかと、病みつきになってしまうくらいに気持ち良い湯心地だ。

お湯だけではなく、歴史を感じるお風呂場にも癒される

Photo Embed by Google Photos

蔦温泉には、男女入れ替え制で平安時代に作られた久安の湯と約千年前に建てられた泉響の湯という2つの大浴場がある。

どちらも歴史があるお風呂なのだが、例えば久安の湯であれば、かけ湯するお湯が溜まる場所が、地面にめり込んでおり、最近のお風呂では見られないお風呂場づくりを見れたり、泉響の湯については、とても高い天井からうっすらと入ってくる光に癒されながらお風呂に入れたりと様々だ。

お風呂は湯心地も大事だが、お風呂場の環境によっても印象が大きく異なってしまう。

蔦温泉のお風呂場は露天風呂もなくこじんまりとしているが、全体的に木でできたお風呂場はどこか懐かしさを感じ、お風呂に入っていながら幸福感を味わうことができる。

ちなみに、久安の湯はお風呂場が1つしかないため、男女入れ替え制だ。
日帰り温泉の時間帯によっては、入れない場合もあるので注意してほしい。
※画像は泉響の湯

【利用時間帯】
女性  :10時~12時・21時30分~翌朝8時
男性  :13時~21時
営業時間:▼朝風呂
     受付時間は7時~8時半
     ▼日中
     10時 ~ 16時(15:30受付終了)
     ※混み具合によっては繰上げて終了する事も有ります。
料金  :800円(子供500円)

ゆっくりと落ち着ける湯上り場

Photo Embed by Google Photos

お風呂を上がったあとにゆっくりできる湯上りばも、温泉旅の醍醐味の1つだ。

蔦温泉の湯上り場は、とても大きな梁と立派な装飾が融合した空き部屋を湯上り場として利用している。

窓際に設置してある椅子に腰をかけ外を見てみると、蔦温泉の周りを囲む木々を見ることができる。

特に代わり映えのない景色なのだが、お風呂の余韻に浸りながら、眺めているとなんだか心地が良くなってくる。

おすすめの観光地

蔦温泉は八甲田山へ向かう途中にポツンと1軒だけ出てくる温泉宿だ。
そのため、オシャレなカフェなど最近の方々がインスタ映えするというスポットはない。

そのかわり、蔦の森というブナの原生林と蔦沼をはじめとする6つの沼や八甲田山と言った自然を楽しむことができる。

蔦温泉宿から徒歩15分の蔦沼

Photo Embed by Google Photos

蔦沼を見に行くために泊まる方もいる蔦温泉。
それもそのはず、蔦温泉から蔦沼までは徒歩15分程度なのだ。
春夏秋冬、どの時期に行っても綺麗な景色を見せてくれるのだが、やはり秋の朝方は最高だ。

赤く色づいた木々に太陽が当たり、その光が沼に映った時の美しさといったら言葉にできないものだ。

沼から湯気が!?魚も生きていない地獄沼

Photo Embed by Google Photos

うっすらと湯気が出ているこの沼は、火口跡に、近くから湧き出る温泉水がたまったもの。

泉温98度で硫黄を多く含んだガスや温泉が噴出しているため、当然魚もいないが、周りの木の紅葉とこの沼の組み合わせはずっと見ていても飽きがこない。

3杯飲めば死ぬまで生きる、鶴亀茶

Photo Embed by Google Photos

死ぬまで生きる?なんのこと?と思われるかもしれないが、青森の茅野茶屋高原にはそんなお茶を無料で飲める場所がある。

秋になるとぐーっと冷えるこの辺りだが、温かいお茶を飲むだけで、気持ちも温かくなる。
もしかすると、本当に寿命が延びているのかもしれない。

まとめ

Photo Embed by Google Photos

インスタ映えするスポットなどはないけれど、大自然に囲まれている蔦温泉。
日帰りで足元から湯が沸く珍しい温泉を堪能するだけでも十分だが、歴史ある宿に泊まり、温泉を堪能、朝になったら蔦沼を見に行くという、贅沢な過ごし方をするのもオススメだ。

何もないけどそれが良い。

個人的には、死ぬまでに一度は行って欲しい温泉の1つだ。

蔦温泉詳細

住所  :青森県十和田市奥瀬蔦野湯1
営業時間:▼朝風呂
     受付時間:7時~8時半
     ▼10時 ~ 16時(15:30受付終了)
     ※混み具合によっては繰上げて終了する事も有ります。
料金  :大人800円(小学生以下500円)

注意事項

Photo Embed by Google Photos

紅葉の時期は駐車場がご覧のように満杯になります。
宿泊すれば、宿泊者専用の駐車場があるので大丈夫なのですが、
日帰りの場合は駐車できない可能性もあるので要注意です。

日帰り温泉・スーパー銭湯ロードバイク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です