「漁に出た後はお風呂でゆっくりしたい」そんな声が聞こえてきそうな、千葉県船橋市にある湊湯という銭湯へ足を運んできた。
なぜ「漁に出た後」なのかというと、千葉県船橋市は漁港の町で、湊湯の近くにも船橋漁港があるからだ。
こんだけ近くにあるのだから、きっと漁師さんたちが疲れを癒すのだろうなと思っので、「漁に出た後」という言葉を使ったのだが、開店は14時30分からと全く関係がない銭湯だったのだ…笑
今日はそんな港の近くにある湊湯をご紹介する。
お湯を浴びたらわかる泉質の違い
湊湯の1番の特徴はその泉質にある。
一見、何の変哲も無い歴史がありそうな銭湯なのだが、お風呂に入り、ケロリンの桶に水を汲み、頭からお湯を浴びると、普通のお湯と違うことがわかる。
「ん?なんかしょっぱいな」
そう、通常より塩っぽいお湯だということに気づく。
ぼくはロードバイクで現地まで向かっていたため、もしかすると汗をかいていたかもしれないと思い、もう一度お湯を浴びてみる。
「しょっぱいし、えぐいな」
そう、湊湯のお湯はカランから出てくるお湯もお風呂のお湯も、少し味が付いている。
これは薬湯にしているからではなく、湊湯が位置している場所が関係している。
先述したように、湊湯は船橋港の近く、海の近くにある銭湯だ。
お湯は地下水を使用しているのだが、海際にあるということもあり、通常の地下水よりも塩っけが強くなっている。
webで調べてみたところ、「塩分・マンガン・カルシウム」が含まれていると記載されていた。鉱泉のような感覚だ。
決して大きくないお風呂場や脱衣所
こちらが湊湯。
写真左側にかすかに写っているが、左端に水のようなものが見える。
海ではないのだが、海に出る船を止めておく小さな川のような場所だ。
こういった景色から、地下水は普通の水とは違うことがうかがえる。
それでは外観から確認していこう。
おもて面はレンガで作られており、周りの住宅街とは少し異なった雰囲気を醸し出している。
暖簾には船のイラストでも書いてあるのかと思いきや、人力車に乗った女性がお風呂から帰るイラストが描かれている。
暖簾をくぐると、下駄箱だ。
木の鍵が懐かしい。
写真には写っていないが、傘をあづける場所も用意されており。昭和の香りがする。
下駄箱の上を見てみると、「海寿」という飾りが!
外観からはわからない、海の近くの銭湯らしさがここに来て現れる。
女将さんに許可を得て撮影した湯上り場はこんな感じ。
牛乳ではなく、カルピスなどの清涼飲料水が売られていた。
ここで、注目したいのは、写真左奥にある、固定型のドライヤー。
帰ってから写真を見返して気づいたので、その時には聞かなかったのだが、これはまだ使っているのだろうか…
430円の入浴費用を払いお風呂場へ足を運ぶ。
大きな鏡、洗面台、椅子、マッサージチェアが設置された脱衣所は一般的な銭湯そのものだ。
少し気になったところとしては、
女湯との敷居の背が低いように感じたところかな。
お風呂に入ると天井がかなり高いところからその開放感を感じながら、まずは富士山の絵がどーんと目に入る。
浴槽は超音波泡座風呂とマクロ泡風呂の2つ用意されているが、人が足を伸ばしてくつろいで入ると、ぎゅうぎゅうに入れて10人入るか入らないかくらいのサイズ感で大きくはない。
湊湯にはシャンプーとボディーソープが備え付けてあり、シャンプーはポーラのいい匂いがするやつで、なんかレベルが高かった。
マイクラで湊湯を完全再現!
ぼくの趣味であるマインクラフトで脱衣所からお風呂場までを完全再現してみた。
1:30という短い動画だが、簡単な説明も入れているので、どのようなお風呂なのか知りたい方は是非見ていただければと思う。
アクセスは悪いがサイクリストなら満足できる
鉱泉の様な珍しい泉質の湊湯だが、最寄りの船橋駅からは徒歩で30分弱、バスでも15分程度で向かうのには骨が折れそうになる。
しかし、ロードバイクがあれば、湊湯を起点として様々な観光地を回ることができるのだ!
湊湯にたどり着くまでのオススメの観光ルートをご紹介しよう。
自転車のパーツを買い漁れ!巨大ショッピングモール
最初の目的地はここ!
湊湯から目と鼻の先にららぽーととビビットスクエアという巨大ショッピングモールがある。
この2つのショッピングモールに共通して言えることは、自転車のパーツを買い漁ることができる点だ。
というのも、ららぽーとにはセオサイクルが、ビビットスクエアにはワイズロードが入っており、パーツの購入、もしくは自転車のメンテナンスにはもってこいのスポットなのだ!
もし、お洒落な自転車アパレルが欲しいということであれば、幕張まで足を伸ばせばサイクルテラスという、アパレルも多く取り揃えている自転車店へ向かうこともできる。
何かパーツを買いがてら自転車のパーツを見に行くなんてこともできなうわけだ!
船橋の特産品も買えちゃう!船橋港
せっかく千葉に来たのに自転車のパーツだけじゃちょっとねと考える方には、三番瀬みなとやがおすすめ。
その日に取れたホンビノス貝やスズキなど船橋の海の幸を買い漁ることができちゃうところ!
ぼくは食べていないんだけど、ホンビノス串揚げというものもあるみたいなので、地元のものをさらっと食べたい方なんかは是非訪れてみてほしい。
そうそう。
三番瀬みなとやの周りには大きい漁船から小さい漁船まで様々な船が止まっているので、ホンビノス串揚げを食べながら、港町の風景を見るのもオススメ!
ロードバイクはどこに止めるなら日の出公園がおすすめ!
サイクリストが気になるのは、乗ってきた自転車を安全に駐輪すること。
ちゃんとした場所に駐輪しないと、安心してお風呂にも入れないものだ。
今回ご紹介する自転車駐輪スポットは、湊湯から徒歩2分ほどのところにある、「日の出公園」だ。
オススメする理由はこの2つだ!
Point1:近くにローソンもあり、人通りが普通より多い。
Point2:自転車を立てかけても、他の人の邪魔にならない
駅から離れていることもあり、時間帯によっては、人通りがあまり多くないこの地域だが、ローソンが近くにあることで、日の出公園沿いはある程度人が出入りしている。
不審な人がいたら目につくだろう。
もちろん、地球ロックやダブルロックなど防犯する上で必要な対策はする必要があるが、それをしていれば安心できる場所なのではないかと思う。
ただし、ここに止めれば100%安全ですという保証をするわけではないので悪しからず。
日の出公園の場所
※地図で調べても表示されないので、このローソンを目印に向かってください。
ローソンを背に向けて斜め左側に見えるのが、「日の出公園」です
最後に
銭湯とロードバイクの初めての記事は船橋にある「湊湯」からのスタート。
変わった泉質や天井がエメラルドグリーンのお風呂など、忘れられない銭湯になった。
船橋散策のついでに、是非湊湯へ足を伸ばしてほしい。
湊湯詳細
住所 :千葉県船橋市湊町3-21-6
営業時間:14:30 ~ 24:00
定休日:不定休
料金 :430円(小学生以下170円)/サウナは別料金